ピュアコートには光触媒フッ素コーティングとして優れた防汚機能、下地保護機能がありますが、下地処理や建物の構造、環境により、汚染防止効果が十分に発揮できない場合があります。不具合が起こりやすい例と対処法をご提案いたします。
光触媒は有機物分解が特徴ですが、逆に無機質系の汚れを分解することができません。
無機質系の汚れ…錆、エフロレッセンス、土砂、黄砂など。
また、分子量の大きすぎる有機物も光触媒反応での分解速度が遅くなるため、実際には「効果がない」と見なさざるを得ません。
例:松やに等の自然樹脂、落書き
光が当たりにくい湿潤環境に発生します。光触媒には十分な光(紫外線)と水が必要ですが、光の当たりにくい箇所ではカビや藻の発生する力の方が大きく、完全に抑えることは難しいと考えます。
内部から水が回りやすくなるため、塗膜が剥離したり汚れが発生したりする場合があります。
シリコーン・シーリングから滲み出るシリコーン・オイルは
量が多いので、光触媒では完全に分解しきれません。
笠木の継ぎ目をシリコーン・シーリングで埋めているケース。
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