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ピアレックスブログ

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光触媒の親水性について(その1)

当然のことと思っていたものに改めて説明を求められて困ったことってありますよね。
・・・高校生時代の物理の時間でニュートン力学運動エネルギー式K=1/2mv^2を習ったとき、
先頭の1/2という係数は運動量mvを積分するのでそうなると言われて非常に感動したものですが、
それが原子物理になるとK=mc^2になったりしたんで
「あれれれれ?先頭の1/2はどこにいったん?」と不満に思ったのですが、
受験生でもあり、まあ余計な疑問よりまず丸暗記!っとスルーしていました。
実際の商売でこんな式は使いませんでしたし・・・

突然、大学生の息子に先日それを聞かれて動顚してしまいました。
・・・しかし最近の高校教科書では原子物理をやらないみたいです。
大学生の教科書を盗み見ると昔の高校レベルの内容でした。
原子力って次代の日本産業界の根幹になるはずなのに大丈夫かなぁ・・・

090831写真1

 

 

 

 

 

頭の1/2という係数がなぜ要らないのか判りやすく説明できる方はいらっしゃいませんか?

と、ここで光触媒の話です。
光触媒=超親水性という常識がありますが、実はこれも「どうしてなん?」と聞かれると
私は非常に苦しい!!!(私だけではない筈ですが・・・)
どこを探しても「光触媒はどうして親水性になるか」を誰もが納得できるように
理路整然と説明した論文や書物は未だにありませんね。
酸化チタンの表面が光エネルギーで水酸化チタンになる、っていう説もありますが
Ti-OがTi-OHになるのは還元反応なので酸化反応を主目的とした光触媒の原則に反しますし。

そもそも一般的には親水性=水溶性ですから超親水性ともなると
Tiがチタンイオンあるいはチタン酸イオンとして少なからず水に溶け出す筈ですね。
・・・そんな現象は起こっていません。

超内緒のここだけの話ですが●▼■社の最新光触媒塗料を分析してみると、
酸化チタン粒子の周りを多孔質シリカがびっしり覆っていて
とても表面に酸化チタンが剥き出しになる膜構造ではありませんでしたし・・・

酸化チタンは露出していないという意味では、ウチの製品もほぼ同じ構造です。
露出もせずになぜ超親水性になるか・・・には別の説明が是非とも必要です!

次回につづく

2009年8月31日 9:47 PM
カテゴリー: Blog
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